2016 年 2 月

平成27年「賃金構造基本統計調査」 

「賃金構造基本統計調査」は、全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにすることを目的として、毎年7月に実施している。今回の内容は、全国及び都道府県別の賃金について、調査対象として抽出された10人以上の常用労働者を雇用する民間の65,747事業所のうち、有効回答を得た50,785事業所について集計したもの。
<調査結果のポイント>
1 一般労働者(短時間労働者以外の労働者)の賃金(月額)(注)
  (1) 男女計304,000円(前年比1.5%増)、男性335,100円(同1.7%増)、女性242,000円
     (同1.7%増)で、それぞれ前年を上回り女性の賃金は過去最高となっている。
     男女間賃金格差(男性=100)は過去最小となった前年と同水準の72.2となっている。
  (2) 企業規模別にみると、男性は、大企業(常用労働者1,000人以上) 387,700円
     (前年比1.5%増)、中企業(常用労働者100~999人)20,300円(同2.6%増)、
     小企業(常用労働者10~99人)288,500円(同0.9%増)、女性は、大企業268,400円
     (同1.2%増)、中企業240,400円(同2.8%増)、小企業216,400円(同0.8%増)と
     なっている。
  (3) 雇用形態別にみると、男女計では、正社員・正職員321,100円(前年比1.1%増)、
     正社員・正職員以外205,100円(同2.4%増)となっている。正社員・正職員の賃金を
     100とすると、正社員・正職員以外の賃金は、男女計では63.9(前年63.0)となり、
     雇用形態間賃金格差は過去最小となっている。
2 短時間労働者の賃金(1時間当たり)(注)
  男性1,133円(前年比1.2%増)、女性1,032円(同2.0%増)で、
  いずれも過去最高となっている。
  (注) 6月分として支払われた所定内給与額の平均値
     (調査結果のポイント、1は月額、2は時間額)。